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【終了】 Art@東静岡企画展 Life in the Boxes Vol.2/防波堤の長さについて

【終了】 Art@東静岡企画展 Life in the Boxes Vol.2/防波堤の長さについて
7月17日(土)~25日(日)
10:00~17:00(7/19、20、21はお休み)

【この展覧会は終了しております。】
Art@東静岡(ヒロバ)は、昨年終了した「めぐるりアート静岡」のヒロバ会場を継ぐプロジェクトです。
第一回企画展となる今回は、占部史人・福宮杏悟による二人展を開催します。

「Life in the Boxes vol.2」 作家:占部史人
昨年の「めぐるりアート静岡2020」で個展と壁画制作を行った占部史人氏がヒロバに再登場!
ヒロバにある大小二つのコンテナを「箱」の作品として制作します。

「防波堤の長さについて」 作家:福宮杏悟
ヒロバのコンテナ内で開催する福宮氏による展覧会。作家が幼い頃に慣れ親しんだ故郷の景色や、さまざまな生命に向き合った体験を「手」探りで思考し、記憶の結晶を形づくります。

料金:観覧無料

無料申込不要美術展覧会
  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣

  • 撮影:遠藤幸廣


 

「Art@東静岡」 とは

「Art@東静岡」とは、静岡市の5大構想のひとつである「まちは劇場」の下、東静岡「アート&スポーツ/ヒロバ」を媒介とし、人と人・アーティストと市民・広場と広場など、様々な「モノ・コト」がつながる場とすることを目指して、アーティストと市民が交流し、東静岡を新たな文化拠点とするアートプロジェクトです。

 


 

占部史人(うらべふみと)

1984 年愛知県西尾市生まれ。

静岡大学講師。愛知県立芸術大学大学院博士後期課程を修了。拾い集めた素材を用いて神話や考古学などを題材に、広大な時空の旅を想起させるインスタレーションを展開している。

2021 「いのちの移ろい展」碧南市藤井達吉現代美術館(愛知)
2020 「めぐるりアート静岡 2020」(静岡)
2020 「Art Award IN THE CUBE 2020」岐阜県美術館(岐阜)
2018 「水と土の芸術祭2018」(新潟)
2014 個展「7つの夜の海」愛知県美術館(愛知)
2013 「シャルジャ・ビエンナーレ11」Arts and Heritage Area(アラブ首長国連邦)

 

福宮杏悟(ふくみやきょうご)

2000 年愛媛県松山市生まれ。
静岡大学教育学部在学中( 美術教育専修)。占部ゼミ所属。愛媛の温暖な海の近くで育ち、幼い頃から釣りに親しむ。今、表現者として、慣れ親しんだ故郷の景色や、様々な生命に向き合った体験を「手」探りで思考し、記憶の結晶をつくり出す。

 


 

箱の生活 “Life in the Boxes”

世界中の全てが止まってしまったかのような日々の中で、今までに私が作り出した作品達もまた、行き場を失ってしまっているかのようだった。それらの作品達が待機するための場所として私は「箱」の作品をつくり始めた。

タイトルはH・D ソローの『森の生活』“Life in the Woods”から着想を得た。ソローは19世紀の産業化が進むアメリカ社会を離れて一人森の中に小屋を建てて生活した。私は一人アトリエという箱の中に籠り、作品を箱に入れる生活を送った。全てが動かなくなってしまった日々に、凄まじいペースで物を消費し、生産し、また消費されるという無限のサイクルの中に振り回されていた自分自身の姿を振り返ることとなった。

作品の素材に使用している「箱」はかつて商品を包装し、商品が消費されるとともに役目を失った「箱」である。私はそれらの「箱」に消費社会の中を生きる空虚な私自身の存在を重ね合わせた。この生活の空虚さを振り払うように、私はいつも絵の具や粘土を捏ねて作品をつくる。そしてこれらのただの「箱」に永遠の生命を与えるためにペイントを施す。気づけば箱の生活は自粛生活が終わってもなお続いている。「箱」がもつ小さな空間が私自身の存在の居場所なのだ。今日も私は社会人としての仕事を終えた後にアトリエで一人『箱の生活』を続ける。小さな抵抗として「箱」の空間は増え続けていく。これはただの「箱」ではない。永遠の現在が現れる場所としての「箱」である。

2021 年6 月28 日 占部史人

 


 

『防波堤の長さについて』 “Breakwater” ―Part of Horizon―

私は瀬戸内海で生まれ育った。海を見ていると、防波堤に何気なく腰掛けたことや消波ブロックの頂上に登ったことを思い出す。幼い頃防波堤の先まで歌を口ずさみながら父親と歩いた、あの途方もないほど長く思えた不思議な体験は今では感じることができないのだろうか。

水平線の長さを測ることができないように、記憶の中の防波堤もまた私の中で、数字で表すことができないほど大きな存在である。私は今までに触れてきた様々な自然、遊び、生命からその土地に息づく風土をつくり、防波堤から見えた島々に思いを馳せる。

海は途切れることなく世界中を繋いでいる。それは水の流れや時の流れを抱き込みながら、あの頃の幼い記憶の海にさえ続いているのかもしれない。

2021 年7 月7 日 福宮杏悟

 


 

【関連事業】 アーティストトーク(※終了しました)

7 月 24 日( 土) 13:30~ ※雨天順延 7 月 25日(日)
東静岡アート&スポーツ/ ヒロバ コンテナ前

申し込み不要。当日直接会場までお越しください。

 


 

チラシPDF

 


 

新型コロナウイルス感染拡大防止について、お客様へのお願い

  • 発熱または風邪症状がある方は、ご来場をお控えください。
  • マスク着用、検温、手指のアルコール消毒に御協力ください。
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、急遽変更・中止する場合があります。

 


 

主催 東静岡アート&スポーツ/ヒロバ実行委員会

企画制作・運営・

問い合わせ

公益財団法人静岡市文化振興財団(054-255-4746  平日8:30 - 17:30)
協力 静岡大学地域創造学環

 

アクセスマップ

東静岡アート&スポーツ/ ヒロバ (静岡市葵区東静岡3-76)JR 東静岡北口すぐ・ 静鉄長沼駅から徒歩約4 分

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