【終了】Art@東静岡企画展 超獣ギーガー 現る
10:00~16:00(雨天中止)
【この展覧会は終了しております。】
Art@東静岡(ヒロバ)は、昨年終了した「めぐるりアート静岡」のヒロバ会場を継ぐプロジェクトです。
第三回企画展となる今回は、中安モモによる個展「超獣ギーガー 現る」を開催します。
料金:観覧無料
「Art@東静岡」 とは
「Art@東静岡」とは、静岡市の5大構想のひとつである「まちは劇場」の下、東静岡「アート&スポーツ/ヒロバ」を媒介とし、人と人・アーティストと市民・広場と広場など、様々な「モノ・コト」がつながる場とすることを目指して、アーティストと市民が交流し、東静岡を新たな文化拠点とするアートプロジェクトです。
中安モモ(なかやすもも)1964 静岡市に生まれる。 主な作家活動 |
中安モモと超獣ギーガー (白井嘉尚 美術家・静岡大学名誉教授)
「図画工作家」中安モモは、心の底から湧き上がる不思議なイメージをダンボールなどで成形し、ポップな彩色をほどこす。子どものころから強い空想癖を持っていて、昼間でも、人と一緒にいるときも、頭のなかには奇妙な生き物がうろついていた。そしてそれを絵に表し、菓子箱などを材料に工作して遊んでいたが、学校での図画工作は嫌いで苦手。きまりや評価、そして人目を気にしながらの創作は、根っから性に合わなかったようだ。
子どものころから好きだったものは他にもあって、一つはテレビ番組の「ウルトラマン」シリーズで、ウルトラマンと異形の怪獣や超獣との超現実的な闘いに熱中した。もう一つはマンガのルーツといわれる鳥獣戯画*である。それらは中安の空想癖という絶好の生息環境のなか、いつのまにか独自の進化をとげ、やがて《超獣ギーガー》として私たちの前に現れた。
20代は、横浜のレコード店に勤めながら、ノイズ系バンドのギタリストとして音楽活動に没入。30歳で静岡に戻り音楽から離れると、ごく自然に造形活動が始まった。そこで生み出された《超獣ギーガー》を作品として発表するようになったのは、1998年に大人の図工集団「エエラボ」を始めてからだという。その姿は、どこか可愛らしくどことなく不気味。ギーガーを屋外に展示すると、子どもたちが寄ってきて、触る、抱きつく、滑り台に持ち込んで一緒に滑るなど、絶大な人気があるそうだ。またギーガーは見かけによらず頑丈で、ちょっとやそっとでは壊れない。壊れたら壊れたで何度でも復活するとのことである。
いずれにしても中安は、天性の表現者。心の奥に住みついたウルトラマンの怪獣や戯画に描かれた鳥獣だけでなく、ノイズもポップも、虫がキノコに取りつかれる冬虫夏草への関心も、人にキノコが生える妄想も、作りたいものを・作りたいときに・作りたいように・作る、という図画工作家の流儀で混ぜ合わせてしまう。制度化された「美術」、そして「現代アート」をめぐる言説では捉えられない、もう一つのおおらかなアートの地平を中安モモはマイペースで歩む。
※国宝《鳥獣人物戯画》。伝鳥羽僧正覚猷作。平安時代後期から鎌倉時代にかけて描かれた。
チラシPDF |
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主催 | 東静岡アート&スポーツ/ヒロバ実行委員会 |
企画制作・運営・ 問い合わせ |
公益財団法人静岡市文化振興財団(054-255-4746 平日8:30 - 17:30) |
アクセスマップ
東静岡アート&スポーツ/ ヒロバ (静岡市葵区東静岡1丁目3-76)JR東静岡駅北口すぐ・ 静鉄長沼駅から徒歩約4分(駐車場あり・有料)