【終了】Art@東静岡企画展 Release/解放
11:00~18:00
【この展覧会は終了しております。】
Art@東静岡(ヒロバ)は、昨年終了した「めぐるりアート静岡」のヒロバ会場を継ぐプロジェクトです。
第四回企画展となる今回は、渡辺英司による個展「Release/解放」を開催します。
料金:観覧無料
「Art@東静岡」 とは
「Art@東静岡」とは、静岡市の5大構想のひとつである「まちは劇場」の下、東静岡「アート&スポーツ/ヒロバ」を媒介とし、人と人・アーティストと市民・広場と広場など、様々な「モノ・コト」がつながる場とすることを目指して、アーティストと市民が交流し、東静岡を新たな文化拠点とするアートプロジェクトです。
渡辺英司(わたなべえいじ)1961年生まれ。1985年愛知県立芸術大学彫刻科卒業。2004-2005年 文化庁芸術家在外派遣研究員としてスコットランドに滞在(エジンバラ芸術大学客員研究員)。1994年よりケンジタキギャラリー(名古屋/東京)にて定期的に作品を発表。
主な展覧会 2001 「出会い」展 東京オペラシティアートギャラリー(東京) 2007 「笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情」 森美術館(東京) 2010 「第1回あいちトリエンナーレ」 (名古屋) 2014 「ミーツ・アート 森の玉手箱」 箱根彫刻の森美術館 本館ギャラリー(箱根) 2017 「Art Zuid 2017」 アートチャペル(アムステルダム、オランダ) 2019 「あいちアートクロニクル」展 (名古屋) 2021 「かけがわ茶エンナーレ2020+1」 (掛川) |
生命×図鑑×アート (白井嘉尚 美術家・静岡大学名誉教授)
渡辺英司は、愛知県を拠点に1990年代より国内外で個展やグループ展を開催し、近年は各地の芸術祭で目覚ましい活動を展開している。静岡とも縁があり、たとえば、かけがわ茶エンナーレでは日坂宿の古民家を舞台に鮮やかなインスタレーション(仮設的作品)を繰り広げ、また富士市の「ふじ・紙のミュージアム」でも個展『胡蝶の夢』が開催された。
いずれにしてもその作品は、美術ジャンルの枠にとらわれず、社会や場や地域と関わりながら、新たなものの見方や考え方を提起するコンセプチュアル(概念/言語的)アートといえよう。しかしそれらは、ビジュアリティ(見た目)も秀逸で、会場となる場の記憶や特色を生かしながら、空間を変容させる力を持っている。
とかく、コンセプチュアルアートは「難解」と敬遠されがちであるが、渡辺の作品は、普段あまりアートに馴染みのない人々にも開かれている。それはたとえば、「言葉」や「図版」や「ZINE(小冊子)」といった言語的もしくは亜言語的な糸口が、その幅広い活動の中に埋め込まれているためかもしれない。「作品」はさまざまな形態でアウトプットされ、あるいは彫刻に近づいたり、キャンバスなどで絵画との連想を誘ったり、またインスタレーションや写真などマルチな広がりを見せている。そしてさらに、大学での学生指導※や若手作家の発表の場づくりなどの活動にもつながっているようだ。
それら全ては、身近な物や事、他者との出会いや関わり合い、そしてまた通常アートとは結びつかない日々の営みを新鮮な目で見つめ直す取り組みといえよう。そのことで、ありふれた事物、見なれた場所や空間が、そのまま瑞々しい姿として顕われる。
今回のヒロバでの発表は、30年にわたり取り組んでいる、図鑑と図像をモチーフにしたインスタレーションである、それは、植物図鑑や蝶図鑑といった図鑑から「図」を切り抜くことで人間による知的捕捉の網の目から解放し、展示空間を生命の煌めき、あるいはイメージのざわめきで満たす。人間による自然探求のモデルとしての図鑑への知的関心と、整理分類を超えた生命のつながり、また神秘的なまでの色彩と形態を、与えられた空間の中に解き放つ。
※名古屋芸術大学非常勤講師他
チラシPDF |
新型コロナウイルス感染拡大防止について、お客様へのお願い
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主催 | 東静岡アート&スポーツ/ヒロバ実行委員会 |
企画制作・運営・ 問い合わせ |
公益財団法人静岡市文化振興財団(054-255-4746 平日8:30 - 17:30) |
アクセスマップ
東静岡アート&スポーツ/ ヒロバ (静岡市葵区東静岡1丁目3-76)JR東静岡駅北口すぐ・ 静鉄長沼駅から徒歩約4分(駐車場あり・有料)